― 自然と科学が導き出した、ハニカム構造の合理性 ―
私たち人間が“快眠”を科学するにあたって、見落としてはならないのが「構造」の力です。そして、眠れるもりの枕に採用されている六角形=ハニカム構造は、単なるデザイン上の特徴ではありません。
これは、自然界と工学の両方で証明された、もっとも合理的な形状です。
■ ハニカム構造とは?
ハニカム(honeycomb)とは、英語で“蜂の巣”を意味します。
蜂の巣を観察すると、1つ1つの部屋が正六角形で並んでいるのがわかります。
実はこの構造、三角形や四角形よりも面積効率・構造強度・安定性のすべてで優れていることが、古くから幾何学的にも証明されています。
■ なぜ三角形や四角形ではないのか?
一見、三角形や四角形でも平面を敷き詰められるように思えますが、それらには以下のような課題があります:
△ 三角形は構造的に強い反面、面積効率が低い(隙間ができやすい)
◻︎ 四角形は構造的にやや弱く、圧力が一点に集中しやすい
それに対して六角形は、
◎ 隣接する面と隙間なく平面を構成できる
◎ 各角が120°で均等に力を分散する
◎ 面積効率も最も高く、最小の材料で最大のスペースを確保できる
というメリットを兼ね備えています。これは19世紀の数学者チャールズ・ダーウィンや、トマス・ヘイルらによっても研究され、自然界がこの形を“選んだ”合理性が証明されてきました。
■ 自然界が六角形を選んだ理由
六角形は蜂の巣だけでなく、雪の結晶や昆虫の複眼、亀の甲羅、植物の組織構造など、さまざまな生物構造に現れています。
なぜなら、これは最小エネルギーで最大効果を得るために、自然が導き出した最適解だからです。
■ 眠れるもりの枕 × ハニカム構造の相性
この自然界の叡智を、私たちは眠れるもりの枕の中核構造に採用しました。
◎ 圧力を均等に分散し、首や頭に負荷がかからない
◎ 空気の流れが遮断されず、蒸れにくい構造
◎ 部分的な重さや沈みを自然に調整し、寝返りをスムーズに
つまり、六角形が織りなす「面」で支えるこの構造があるからこそ、ストレートネックや寝苦しさへのアプローチが可能になっています。
■ 科学と自然が一致した、理にかなった快眠構造
私たちが行き着いたのは、奇抜さや最新素材ではなく、自然界の法則と人間工学を調和させた構造設計です。
その結果として、眠れるもりの枕は理想的な寝姿勢と快適な温度環境、そして睡眠の持続性を実現しました。
“構造は眠りを変える”。
そしてその鍵は、六角形という自然の叡智だったのです。